Visiting the Yamazaki Distillery

ある日、一通の招待状が届いた。なんと、山崎蒸溜所で行われるセミナー、抽選に当たったとのことで、人生初、山崎蒸溜所にお邪魔できることに。
まぁ、当たるとは全く思っていなかったので、当日、別の予定も入れていて。とはいえ、行かないという選択肢はないので2024年11月9日、京都へと向かった。

写真等では何度も見た山崎蒸溜所。駅からの道の向こうに見えてくるだけでテンションが上がる。

雲一つない晴天。あの「山崎」に到着。ちなみに、セミナーは13時からだったが、到着したのは10時過ぎ。ビジターセンターに到着すると、ちょうど目の前に並んでいた方も同じ招待状をお持ちだったので、一緒に対応して頂く。
スタッフの方の一言「もう、お越しになったんですか!?」

ごめん、初めてだし、すげー楽しみだったんよ。

少しだけショップを覗いて(そしてほんの少しだけ散財して)ウイスキー館と周辺を散策。

サントリーの創業者、鳥井信治郎氏と二代目の佐治敬三氏の銅像、最初の蒸留器などが展示されている屋外をふらふらと。
京都からも大阪からもほど近いのに、結構、自然にあふれたエリアで、良い土地だなぁと。

ウイスキー館のテイスティングルームの一角には原酒がずらっと…。整然と並ぶボトルはそれぞれにかなり違いがあり、まさに圧巻。良い色だなぁと思うものは大概、そこそこ古くて、あぁ、やっぱり色が付くには時間がかかるのか…とも

昼食はあらかじめGoogle Mapで(!)調べていたウラロジ食堂さんへ。凄い立地だし、ここ。評判も良かったし、なによりこの絵を見たかったので。欲を言えばキティさんのはるかが通ってくれれば(苦笑)
食べたのはオススメランチ。お値段以上、食事も良かったが、ドリンク(ノンアルコールの紫蘇ソーダを飲んだ)も旨い。結構、人が次から次へと入ってきて、まぁそうだろうなぁと。

というわけで、そろそろ時間になったので再び蒸溜所へ。

山崎 Story of the Distilleryのスペシャルセミナーに参加。まさか、招待いただけるとは…
なんと、山崎蒸溜所の工場長、技師長そして、山崎・白州のブランドマネージャーが直接説明下さるという、中々に得られない機会。
まずは工場長による山崎の「作り込み」の説明。山崎にたくさんの原酒があって「作り分け」がされてるのは有名だが、「作り込み」の方はあまり知られていないのではないか?ということで、作り手直々の講義。
パイロットディスティラリーという実験的な製造過程があったり、昨年からフロアモルティングを始めていたり(これは、ブルックラディなんかも原点回帰でやろうとしてるのかな?)、その上でかなり異なる種類の原酒を多く作ってブレンディングしているとのこと。
他にも無茶苦茶面白い話が多くあったが、ここに書いて良いのか分からないので割愛(苦笑)
ただ、かなり作り手が自由にとまでは行かないまでも裁量を持ってチャレンジしながら商品を作っていることが分かった。サントリーなんて大企業になると、もっと画一的で機械的な、サラリーマン的工業工程でお酒を造っているのかと思っていたので意外。むしろ日本的職人集団という感じ。

さて、そこからは工場見学。50名いたので工場長班と技師長班に分かれて案内を頂く。自分は谷仲技師長班に。

蒸留器はフォーサイスが2基、三宅が10基。同じものをずらっと並べるのではなく、種類が多いのが特徴で、蒸留器自体が同じに見えてもコンデンサーがシェル・チューブかワームタブかの違いがあったりする。
なお、蒸留室内での撮影は禁止だが、理由が「消防法」とのこと。まぁ、アルコールなんで、何かあったら大惨事にはなる…のか。

そして、なんども写真等で見て憧れていた樽が並んでる貯蔵庫。このためだけに14-24mmのレンズを持ち込んだわけで。これは、もう言葉よりも写真の方が圧倒的に伝わるヤツ。面白いのは実は他の工程だが、とにかく見たかったのはこれ。

そして、最後は試飲。
当然、主役は山崎 Story of the Distilleryだが、比較用に山崎12年と構成原酒のアメリカンオーク樽、ミズナラ樽、スモーキースパニッシュオーク樽の三種。

実は山崎で有名なミズナラは木質っぽいイメージで白檀とかの香りの印象だったが、飲むとそんなことはなく、カスタードクリームの様なしっかりとした甘みがあって無茶苦茶旨い。そして、山崎 Story of the Distilleryはこのミズナラの甘みがしっかりある。構成原酒を飲んでみるまで、この味がミズナラ由来とは分からなかったので、知識って大事だなぁとしみじみ。

最後の最後まで本当に素敵な体験で、本当は現地で余韻をしっかりと楽しみたかったのだが、この時点で16時超え。18時前には名古屋港水族館に到着しなければならなかったので、ダッシュで山崎駅で。

ほんと、もう少し、もう少し余韻を楽しみたかった…


投稿日

カテゴリー:

, ,

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です